『蜜のあわれ』感想と考察まとめ。原作との比較・ネタバレも

mitsu

詩、随筆、小説といった様々なスタイルの作品を残したことで知られる、大正時代の文豪「室生

犀星」が晩年に残した小説『蜜のあわれ』の映画が、4月1日に公開されました。

映像化が難しいとされていた作品の気になるあらすじと、ネタバレや考察を中心に紹介していきたいと思います。


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映画化が難しい?小説『蜜のあわれ』とは!

始めに、映像化が難しいとされていたことについてですが、原作小説の描かれ方に特徴があることからそういわれています。

全編を通して会話文で構成されており、地の文での説明がなく、登場人物である赤子が、あるいは老作家がどういった状態であるのかという点において、読み解き創造しながら映像化していかなければいけません。

読者としてなら、そういった醍醐味は作品の魅力につながってくるのですが、視覚に訴える映像作品となると、そうした部分をうまく表現していく工程にはとても力が必要になり、これが難しいとして映画化が今までされてこなかったのです。

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『蜜のあわれ』あらすじ紹介とネタバレ!

老作家(大杉漣)を3歳になる金魚の赤井赤子(二階堂ふみ)がおじさまと呼ぶ声がする。

普段は金魚として池の中で泳いでいるのですが、老作家がふと気づけば美しい少女の姿で目の前に現れるのです。

その姿で金魚である赤子は、買い物にもいきますし、夜は老作家に寄り添って寝たりと、不思議な生き物として存在しているのですが、老作家はそれを気にも留めません。

そんな生活の中に、今度は老作家の昔の恋人・ゆり子(真木よう子)が、幽霊として現れ加わっていきます。

少しずつ弱くなる老作家の命の火。

そこに現れた二つの不思議な存在。

人生の終幕が迫る老作家を中心に、不思議な世界が意外にも官能的に、そして魅力を伴って描かれていくという作品です。

小説らしい、作品のテーマである「命の終わり」について、読者に考えさせるという結末を迎える為、原作は唐突に終わりとなりますが、映画でもその点は変更ないようです。

映画『蜜のあわれ』、その見どころを紹介!

主演を演じる二階堂ふみ(赤井赤子役)と、元恋人の幽霊役を演じる真木よう子が醸し出す妖艶な演技が注目です。

二階堂ふみは原作のファンだそうで、石井監督から「会った瞬間から、この子は赤子だと思いました」とコメントされるほど、事前に役を作ってきたそうです。

また、真木よう子が演じる元恋人の幽霊ですが、役柄が非常に難しく、様々な感情を複雑にみせていかなければならないのですが、一貫していなければならない部分もしっかりと持ち合わせていなければならずそうした矛盾を、しっかりと繋がるように演じています。

また、そんな二人とともに、不思議な世界観を作り出している大杉漣や、芥川龍之介役で出演している高良健吾などにも注目です。

文学的な作品の映像化なので、どう伝わったのか?

最後にツイッターでの感想を紹介していきたいと思います。

『蜜のあわれ』感想と考察まとめ。原作との比較・ネタバレも のまとめ

原作の映像化による魅力を引き出すのは非常に難しいです。

今回の『蜜のあわれ』のように、映像化が難しいとされる作品を映像化する(CGといった表現方法を用いずに)ことで生み出される魅力を引き出そうとする、そんな挑戦的な映画作品が今後も公開されていくと面白いかもしれません。

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